アイデミーとクニミネ工業、 品質保証業務の効率化に関する共同研究を日本粘土学会で発表
〜 メチレンブルー吸着量測定における終点判別の自動化に向けた画像判定モデル構築 〜
デジタル変革に伴走する株式会社アイデミー(本社:東京都千代田区、代表取締役 執行役員 社長 石川聡彦、以下「アイデミー」)と、ベントナイト事業やクレイサイエンス事業を展開するクニミネ工業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 國峯保彦、以下「クニミネ工業」)は、共同研究「メチレンブルー(※1)吸着量測定における終点判別の自動化に向けた画像判定モデル構築」について、2024年9月4日~5日に、日本粘土学会(※2)が主催する第67回粘土科学討論会(※3)にてポスター発表を実施いたしました。
【研究の背景】
クニミネ工業では、ベントナイト(※4)の中の有効成分モンモリロナイトの含有量を調べるためにメチレンブルー吸着量測定を実施しています。その測定方法は目視判定であるため、複数人による判定結果の平準化と作業効率性が長年課題としてあげられてきました。この目視判定の過程をカメラを利用した画像解析モデルに置き換えることで解決を目指すべく、アイデミーとの共同プロジェクトを立ち上げるにいたりました。
クニミネ工業は従来より、DX人材育成に注力しており、その一環で2021年より2年間アイデミーの提供するオンラインDXラーニング「Aidemy Business」でAIやDXへの知見を深めてきました。本プロジェクトの実施にあたっては、「Aidemy Business」で学習を進めたクニミネ工業社員とプロジェクト伴走型支援「Modeloy」を展開するアイデミー社員が一丸となって取り組みました。
【研究内容詳細】
目視判定については、現場の熟練の検査員の方々の実演を踏まえ、どのような観点で判定を行っているか詳細にヒアリングを実施いたしました。その実務のポイントを解析モデルに反映させることで基準となる検査者とほぼ同等の判定結果を得ることに成功しました。現在は、画像解析モデルを複数工場で使用できるようにクラウドを利用し、各工場で検査アプリの有用性について現場検証を開始しております。
※1:色素の1種。染色や酸化還元指示薬として用いられることが多い。
※2:一般社団法人 日本粘土学会 https://www.cssj2.org/
※3:第67回粘土科学討論会 https://www.cssj2.org/event/annual_meeting/
※4:粘土鉱物であるモンモリロナイトを主成分とする岩石。工業、建設業で幅広く利用されている。
(左:アイデミーとクニミネ工業のプロジェクトメンバー, 右:ポスター発表の様子)
【クニミネ工業株式会社概要】
1,000の用途を持つ貴重な地下資源「ベントナイト」を活用し、幅広い産業分野でお客様に新しい価値を提供しています。「ベントナイト」の採掘・製造・販売事業のほか、ファインケミカル、アグリビジネス、ライフサイエンス、化粧品の各分野で研究開発を推進するクレイサイエンス事業を展開しています。確かな技術力とたゆまぬ研究開発で未来のニーズを創造し、お客様に新しい価値を提供し続けています。
会社名:クニミネ工業株式会社(東証スタンダード5388)
所在地:東京都千代田区岩本町1-10-5 TMMビル3F
代表者:代表取締役社長 國峯保彦
設立:1943年6月
URL:https://www.kunimine.co.jp/