アイデミーとストックマーク、生成AI時代におけるDX支援で協業を開始
~製造業を中心に、生成AI人材育成からシステム開発まで一気通貫で支援~
株式会社アイデミー(本社:東京都千代田区、代表取締役 執行役員 社長:石川聡彦、以下:アイデミー)と、ストックマーク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:林達、以下:ストックマーク)は、生成AI時代におけるDX人材の育成から、各企業の業務プロセスに最適化された生成AIシステムの開発まで一気通貫で支援し、企業がAIX(AI Transformation)を実現するため協業を開始いたします。
連携の背景
生成AI技術が急速に進化し、企業内にも普及する一方で、日本は経済協力開発機構(OECD)加盟国の中でも、2023年の時間当たり労働生産性は56.8ドルで38か国中29位にとどまり※1、企業現場では“成果を生む力”の底上げが急務となっています。さらに独立行政法人情報処理推進機構(IPA)による「DX動向2024調査※2」では、58.2%の企業が「DXを推進する人材が大幅に不足している」と回答しており、生成AIをはじめとする高度デジタル技術への期待と組織や従業員のスキルギャップが一層深刻化しています。
※1:公益財団法人日本生産性本部「労働生産性の国際比較 2024」
※2:独立行政法人情報処理推進機構「DX動向2024」進む取組、求められる成果と変革
生成AIの導入や活用、実践においては、導入背景の共有不足、デジタル及びAIリテラシーの不足、導入以降の継続的な学習の場の不足、自社に生成AI技術を導入できる知見者の不足など、多くの停滞要因が存在しており学びと実務の橋渡しが課題となっています。
今回の協業では、両社の強みを活かして人材育成と現場実装の壁を埋めることで、実務で成果をあげる生成AI活用・DXをより強固に推進していくことを目指します。アイデミーが培ってきたAI/DX人材育成に関する豊富なノウハウやコンテンツ、生成AI活用の伴走型支援と、ストックマークが提供するナレッジ活用プラットフォーム「Anews」や、RAG実用化サービス「SAT(Stockmark A Technology)」といった生成AIツールの実践的な活用環境を組み合わせることで、生成AIツール導入におけるマインド醸成〜スキル育成〜業務実装〜モニタリングまでを一気通貫で支援します。
協業による具体的な支援内容
両社の強みを活かし、生成AIツール導入におけるマインド醸成〜スキル育成〜業務実装〜モニタリングまで、一気通貫の支援体制を構築します。
1. リテラシーの底上げ / マインド醸成
・経営層から現場までを対象に、生成AIの活用やDXによる生産性、付加価値向上の意義・必要性を共通認識化する「危機感醸成セミナー」を提供。
・AI/DX人材育成e-learning「Aidemy Business」の260種以上のAI/DXコンテンツで、目的やレベルに合わせて基礎から効率的に学習。
・「Anews」を通じて最新の外部環境の変化を素早く捉える仕組みや生成AI時代に必要な情報感度を高めるノウハウを提供。
2. 座学から実務への橋渡し
・AI/DX実践型研修「Aidemy Practice」を通じて、実際の業務シナリオをもとに、生成AIを“使いこなす”スキルを演習形式で習得。
・実践的なビジネススキルやツール活用のコツなど、業務・顧客・社会課題の解決に役立つ幅広いスキル習得をサポート。
3. 実務実装 / AIツールの業務適用
・AIシステム開発「Aidemy Solutions」で、個社の課題に応じた最適な生成AI活用やDXプロジェクトを共に推進。同時に社内AIキーパーソンを育成。
・「SAT」 によるデータ構造化で、生成AIやRAGの精度を向上し、自社独自の生成AI活用基盤構築をサポート。
・DX推進力の可視化アセスメント「DPAS (Digital Professional Assessment Service)」を通じて、DX推進能力を「スキル」と「マインド・スタンス」の2軸で定量評価し、可視化された弱点に対して学習から実践のサイクルを最適化。
ご提供の流れ
2025年7月より、製造業を中心に本協業プログラムの提供を開始し、順次提供対象の業界を拡大することで生成AI人材の育成と企業のDX推進を支援してまいります。
株式会社アイデミー 代表取締役 執行役員 社長 石川聡彦のコメント
このたび、日本で初めて1,000億パラメータ規模の基盤LLMを構築し、卓越した技術力を誇るAIエンジニア・データサイエンティストの集団であるストックマーク社と提携できることを大変光栄に思います。
両社の知見とリソースを結集し、AI・ソフトウェア開発から、研修やカスタマーサクセスといった導入・活用の前後工程まで、相互に補完しながら高品質な支援を実現してまいります。
本協業を通じて、生成AIの真価を最大限に引き出すことで、日本の企業がAIを真に活用できる次のステージへと進む礎を築いてまいります。
ストックマーク株式会社 代表取締役 CEO 林 達のコメント
今回、AI人材育成の先駆者であるアイデミー社との協業を通して、これまでの研修やeラーニングにとどまらない“変革の場”を提供し、学びと実践に繋げるための仕組みを実現していきます。
アイデミー社の豊富な教育ノウハウ及びAI活用における伴走支援ノウハウと、当社が培ってきた生成AIの技術と情報活用・分析基盤を掛け合わせることで、特に製造業を中心とした企業の生成AI時代におけるDXと人材育成を次のステージに進められることを確信しています。
本協業を通じて、生成AIを“知っている”から“業務変革・顧客価値に繋げる”フェーズへと、企業の変革を加速させてまいります。
Anewsについて
Anewsは、最先端の自然言語処理技術を活用した組織で情報収集/市場分析を共有できるナレッジマネジメントサービスです。国内外約35,000サイトのニュース、特許・論文・官公庁の報告書などの公開情報に加え、組織に眠る膨大な社内情報まで、ビジネス領域で役立つ様々な情報へ一括でアクセスすることができます。
検索結果をAIが自動で要約するため、知りたい情報の全体像や要点を素早く把握できるだけではなく、ユーザーの興味関心をAIが学習し、パーソナライズされたニュースを毎日自動で配信する推薦機能により、業務における情報収集の幅と効率が飛躍的に向上します。
さらに、組織が注目している情報や特定の情報に詳しい知見者の発見も可能となっており、組織間の連携促進や業務知識の人材育成といった情報に関する組織課題も解決します。
・Anews:https://stockmark.co.jp/product/anews
SATについて
「SAT」は、膨大な企業データをRAGシステムで活用できる形式へ構造化するRAG実用化サービスです。
マルチモーダルLLMを活用して、膨大な量かつ複雑なビジネスドキュメントのテキスト・図・表から情報を抽出。構造化データとナレッジグラフを自動生成し、RAGシステム検証を簡単に実行することができます。
・SAT:https://sat.stockmark.co.jp/
ストックマーク株式会社について
ストックマーク株式会社は「価値創造の仕組みを再発明し、人類を前進させる」をミッションに掲げ、最先端の生成AI技術を活用し、多くの企業の企業変革を支援しています。
社内外の情報をワンストップで検索できる「Anews」及び、あらゆるデータを構造化し企業の資産に変える「SAT」を運営しています。さらに、企業特化生成AIの開発や、独自システムの構築も支援しています。
会社名 :ストックマーク株式会社
所在地 :東京都港区南青山一丁目12番3号 LIFORK MINAMI AOYAMA S209
設立 :2016年11月15日
代表者 :代表取締役CEO 林 達
事業内容:自然言語処理を活用した、
事業機会の探索と意思決定の支援を行うサービスの開発・運営
URL :https://stockmark.co.jp/